電子黒板 BenQ Board 日本語学校の導入事例

東京ワールド日本語学校

2024/7/5

【東京ワールド日本語学校】

〒169-0073
東京都新宿区百人町1丁目13−24

学校の概要

東京で最も多くの外国人が住む町のひとつとして知られる新宿区・大久保にある「東京ワールド日本語学校」は、1989年に設立されて以来、多くの留学生に、日本語を学ぶ場として選ばれてきた語学学校です。

大学や大学院、専門学校などへの進学を主な目的として設立された学校ですが、言語としての日本語を教えるだけではなく、「日本で生活する上で、文化や風習を学ぶことも大切ですし、教える必要があると思っています」と、同校の理事長/学校長の鎌田一宣氏は語ります。そして、学校を運営するにあたり、「恩」「知」「勇」の3つを重視し、教育指導の一貫として取り入れているそうです。

「“恩”は恩義の“恩”です。日本で生活し、いろいろな人と関わりを持つと、様々な“恩”を受けることになります。その“恩”に対して、常に感謝の気持を持つことが重要です。“知”は知識の“知”。これは外国人だけでなく、日本人も同じですが、生きていく上では勉強し続けなければなりません。それによって人としてのグレードも上がっていくのだと思っています。最後の“勇”は勇気の“勇”です。日本に来て、いろいろなことに巻き込まれてしまったとき、自分自身の気持ちを常に前向きに奮い立たせることが重要です。そのためには、一歩踏み出す勇気を持つことが大切だと考えています。」

東京ワールド日本語学校の基本理念である「恩」「知」「勇」。この3つを卒業するまでに、しっかりと理解し、身につけてほしいと鎌田理事長は続けます。

「もちろん、語学自体も大切ですが、最終的に重要なのはコミュニケーションです。日本語学校は、2年間という非常に限られた短い時間しかないので、進学だけでなく、生活のための日本語を学ぶためには、トータルで、体系的に教えていく必要があります。そういった意味で、時間は非常にタイトなのが現状です。」

東京ワールド日本語学校 理事長/学校長の鎌田一宣氏

導入の背景

そんな東京ワールド日本語学校は、最先端の教育デバイスとして、BenQの電子黒板“BenQ Board”を積極的に導入している学校のひとつです。小学校、中学校などの義務教育過程において電子黒板の導入が進むなか、日本語学校業界にもその波が来ており、「やはり当校としても、早期導入を図る必要がありました」と、東京ワールド日本語学校 教務の鎌田宣夫氏は振り返ります。

電子黒板を導入する以前、同校では“紙”の問題に直面していました。
「印刷物が多く、単に資源をムダにするというだけでなく、印刷の手間や時間、さらには印刷した紙の教材を持ち運ぶ先生方の負担が問題となっていました。そこでペーパーレス化を含め、こういった問題を解決するためにはデジタル化の推進が急務だったので、その最初の施策として、電子黒板の導入を決意しました」

東京ワールド日本語学校 教務の鎌田宣夫氏

BenQ Board採用の決め手

鎌田先生が“BenQ Board”と出会ったのは、2022年に開催された教育ITソリューションEXPO(EDIX)の会場。当時はモニターメーカーとして認識していたBenQのブースで、初めて“BenQ Board”に触れ、その技術力の高さに驚きを感じたそうです。

「電子黒板で有名なメーカーさんの製品をはじめ、いくつかの製品を実際に試させていただいたのですが、実際にペンで書いたときの反応がすごく良かったのが“BenQ Board”でした。さらに、InstaShareのように、電子黒板に書いたものを学生と共有できる機能にも驚いたのを特に覚えています」

日本語教育は文法を教えることがメインとなりますが、これまでは紙を使って教室内の学生に見せていた絵教材や例文などを、“BenQ Board”の大画面に映し出すことで、非常に見やすくなったのが大きなメリットだと鎌田先生は続けます。

「“BenQ Board”を使えば、パワーポイントのスライドなどもテンポよく切り替えていくことができます。以前の紙だと、なかなかスムーズにいかないですし、学生からの視認性も大きく異なります。あと、実際のホワイドボードだと、書ける量も限られていますし、保存することもできません。その点、“BenQ Board”であれば、消したものをもう一度表示することもできますから、そのあたりの再利用性も大きなメリットになっています。」

機能的には文句なしの“BenQ Board”ですが、導入前にはやはり不安もあったと、鎌田先生は打ち明けます。

導入にあたっての不安、現場の反応

「教師のなかにはデジタル機器が苦手な人も少なくありません。導入しても、操作が覚えられるのか、拒絶反応が出るのではないかという不安がありました。どんなに私が使いやすいですと言ったところで、”電子黒板”や”デジタル”などの言葉を聞いただけで、腰が引けてしまう方って多いんですよ」

しかし、実際に導入してみると、そのような心配事はすべて杞憂だったと鎌田先生は笑顔を見せます。

「“BenQ Board”はかなり直感的に操作できるので、少しトレーニングすれば、何ら問題なく、スムーズに習得していただけました。それ以上に、紙がデジタルデータになったことのメリットを実感されているようで、『もう紙ではやりたくない』といった、電子黒板にポジティブな意見もたくさん出るようになりました。」

そして、先生方以上にポジティブな反応を示したのが学生たちです。簡単操作とはいえやはり授業中に操作で戸惑ってしまう先生もいるとのことですが、操作に詳しい学生が逆に先生に教えるという場面もあるようです。そういった新しいコミュケーションも生まれ、より積極的に授業に参加する姿勢が見られるようになったと言います。

(左)理事長/学校長の鎌田一宣氏、(右)教務 鎌田宣夫氏

電子黒板導入の際のアドバイス

今後、“BenQ Board”の導入を検討している方に対して、「これは電子黒板に限った話ではないのですが」と前置きしつつ、「実際の製品に触れて、比較することが重要」と鎌田先生はアドバイスを贈ります。そして、「より現場に近い人が触れて体験するほうがより効果的」であり、自身も日本語教師として教壇に立つ鎌田先生ならではの視点で比較検討できたことが、後悔のない製品選びに繋がったと振り返ります。
「そして、忘れてはいけないのがサポート体制。今のところ、大きな問題は起こっていないのですが、BenQさんは、ちょっとしたトラブルでも、連絡をすれば速やかに対応していただけるので、非常に安心して運用できています」。

さらに、鎌田理事長は、日本語教師の教員不足の問題に対するひとつの解決策として、“BenQ Board”に大きな期待を寄せます。

「特に日本語学校の場合は学生が外国人留学生なので、言語教育以外にも細やかな気を配るようにしています。教員は 生徒との関わりにより多くの労力を掛けてほしいのですが、授業準備に手を取られるとそこがなかなか上手くいきません。“BenQ Board”があれば、教材作り、特に紙を印刷する手間や時間を減らすことができるので、教員の負担感を減らすことができるのではないかと思っています。」

実際の教育現場における“BenQ Board”の活用

教師歴15年 山下先生の場合

東京ワールド日本語学校には、常勤、非常勤を含めて100名以上の教員の方が常に在籍しています。そこで、“BenQ Board”を実際に使用している教員の方々にも“BenQ Board”の魅力に伺ってみました。

日本語教師歴15年という山下迪子先生は、“BenQ Board”の導入を聞いた際に、「新しい時代の到来を感じました」と笑顔で振り返りつつも、「これまでまったく電子黒板を使ったことがなかったので、授業がどのように変わるのか、どのように取り組んでいけば良いのか、不安のほうが大きかったかもしれません」と、正直な胸の内を明かしてくれました。

“BenQ Board”が導入され、使い方の事前トレーニングを受けたところ、「具体的に自分が授業でどのように使うかのイメージができ、また、様々な機能も知ることができたので、使い勝手が良い印象を受けました」と、“BenQ Board”を使った授業への期待感が高まったとのことです。

そして、「最初はおっかなびっくりで、ちょっとビクビクしながら触っていたのですが(笑)、実際に使ってみると非常に操作性が良く、逆に、“BenQ Board”を使ったほうが、これまでの授業よりも授業を進めやすくなりました」という山下先生。
「やはり大きな画面をみんなと一緒に見られるのは、情報を共有しやすいです。というのも、これまで使っていた”絵カード”や”文字カード”は、どうしても大きさに限界があるので、席が後ろの学生はとても見づらかったのではないかと思います。さらに、私自身の手が空くので、ジェスチャーなども交えやすくなったのは大きなメリットだと思います」。

山下先生自身、あまり電子機器の扱いが得意ではないため、すべての機能を使いこなせているわけではないと前置きしつつ、「そんな私でも使えるくらい、凄く直感的でわかりやすいので、非常に助かっています」と絶賛。「最初はやはりみんなおそるおそるといったところがありましたが、実際に使ってみると本当に便利で、助かっています」との言葉をいただきました。

実際の教育現場における“BenQ Board”の活用

教師歴3年 佐藤先生の場合

一方、日本語教師となって今年で3年目を迎える佐藤ちはる先生は、電子黒板を実際に使ったことはなかったそうですが、電子黒板の存在は知っていました。東京ワールド日本語学校に“BenQ Board”が導入されることが決まった際には、大きな期待を寄せた一人です。

「自分は教材をパワーポイントで作成しているのですが、紙に印刷するとなるとやはり大きさに限界があります。ですので、“BenQ Board”が導入されたらこれまで以上に授業が円滑に進むのではないかという期待がありました」

佐藤先生は、鎌田先生から使い方を教わって使ってみたところ、「シンプルで非常にわかりやすく、操作も簡単」という印象を受け、“BenQ Board”の使用に関しては、特に不安はなかったと振り返ります。

「ノートパソコンを接続し、パワーポイントの画面を大きく映し出せるのはやはり大きな魅力でした。あと、学生がわからない言葉が出てきて、口頭で説明するのがちょっと難しいときは、BenQ Boardからブラウザを開きインターネットですぐに検索して、大きな画面でみんなが一緒に見られることが良いですね。」

さらに、リモコンを使って画面を切り替えられるようになったのも大きなメリットだと佐藤先生は続けます。

「紙を使って授業をしていた頃は、ずっと教卓のところに居続ける必要があったので、それほど広くない教室でも、後ろのほうの学生がやっていることを注視することができませんでした。しかし、今はリモコンを使って、教室のどこにいても画面を切り替えられるので、教室内を回りながら生徒の近くで一緒に考えられるようなり、より細やかなケアができるようになったと思います。」

そして、“BenQ Board”を使うようになってから、生徒の反応も良くなったとのことで、「画面が大きく、内容がよく見えるので、みんながこれまで以上に前を向いて注目してくれるようになりました。顔の表情がわかるのでちょっと生徒が飽きているなと感じたときは、インターネットを使って興味を引くこともできます。また、これまでは教材を持ち込む必要があったので、予定していなかった応用練習などはできなかったのですが、パソコン内にデータがあればすぐに映し出すことができたり、電子ホワイトボードアプリ「EZWrite 6」 を使って簡単に設問を作成し、タイマー機能を使って生徒に時間を明示すことができるので、これまで以上に臨機応変に対応できるようになりました」と話す佐藤先生。「個人的にはリモコンで操作できるのが大きなポイントで、“BenQ Board”によって、授業の質も上がったのではないかと思っています」と、あらためて“BenQ Board”の良さを語ってくれました。

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電子黒板は、インタラクティブな機能で授業の質を高めます。BenQの電子黒板BenQ Boardが授業をどのように改善するのか、製品の詳細についても、お気軽にお問合せ下さい。オンラインデモも受付ております。