ゲームを楽しむときのテレビとディスプレイの違いについて説明したこの記事を読めば、4Kディスプレイの方がゲーミングに適している理由が分かるはずです。
より良いゲーミング体験を追求するコンソールゲーマーであれば、ディスプレイとテレビのどちらがゲーミングに適しているのか疑問に思うかもしれません。コンソールゲームをプレイするときには、ディスプレイとテレビの違いなどないように思えるかもしれません。しかし実際には、テレビとディスプレイは全く違った目的に合わせて作られているので、技術的なスペックに多くの違いがあります。ここでは、4Kディスプレイの方がゲームプレイにより適している理由についても説明します。
テレビとディスプレイの一番大きな違いはコネクターです。テレビでは主に、HDMIを使ってビデオ信号が伝送されます。この信号を受信するために、アナログタイプやそれ以外のタイプなど、さまざまなコネクターが必要になることも珍しくありません。一方、ディスプレイには、ビデオ信号用にHDMIとDisplayPort/Type-Cコネクターが装備されています。また、オーディオの入出力用に3.5 mmステレオジャックもあります。全体としては、コンピューターからの信号を受信するポートの数はディスプレイの方が勝ります。また、帯域幅もディスプレイの方が広いので、より高い解像度やリフレッシュレートに対応することもできます。マルチメディアを楽しむうえでは、ディスプレイの方がはるかに適していると言えます。
リフレッシュレートとは、画面上の映像が更新されるのにかかる時間(秒)を指します。ほとんどのディスプレイは60 Hzのリフレッシュレートに対応しています。ゲーミング用なら144 Hzのリフレッシュレートに対応するものもあり、より滑らかな映像を再現できるディスプレイとなります。
現在、多くのテレビメーカーが自社製のテレビは120 Hzや240 Hzのリフレッシュレートに対応すると謳っていますが、ゲーマーの間では「偽物」や大げさなリフレッシュレートなど、その評価は良くありません。事実、ほとんどのテレビの実際のリフレッシュレートはわずか60 Hzにすぎません。そのため、各メーカーが独自の方法を使って動画の映像が鮮明に見えるように工夫しています。しかし、謳い文句の120 Hzや240 Hzというリフレッシュレートでフレームが再現されないテレビは、ゲーミングにとって何の利点もありません。
入力ラグは、ディスプレイが信号を受信してからその信号を映像として映し出すまでの遅延を指します。この遅延はゲームの反応の早さに大きく影響します。多くのテレビには、入力ラグを低減してより滑らかなゲームプレイを楽しめるようにする、いわゆる「ゲームモード」が搭載されています。
一方のディスプレイには、FreeSync互換性やより高いリフレッシュレートなど、入力ラグを低減するオプションがより多く揃っています。FreeSync(BenQ EW3270Uおよび を参照)はAMDによって開発されています。FreeSync互換のディスプレイであれば、ディスプレイとコンソールのリフレッシュレートを同期させて、ティアリングの影響をなくすことができます。
結論を言えば、最高のゲーミング体験を味わいたいのであれば、ディスプレイの方がはるかに良い選択であることは明らかです。とりわけ、より高い応答速度やより高いリフレッシュレート、FreeSync互換を必要とする、競争するゲームではなおさらです。ディスプレイを使うことで、滑らかで鮮明なゲームに没入することができるのです。そして、最後にとても大切なことですが、見ていて快適に感じられるかどうかも、ディスプレイ選びで考慮すべき点です。ブルーライト軽減やフリッカーフリーを備えていることはもはや当然のことで、周囲光を調整してくれるブライトネスインテリジェンス機能搭載のディスプレイであれば、快適な視聴体験やゲーミング体験を楽しむことができます。
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