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ページの最終更新日: 2020年5月
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なぜモニターの中に「ゲーミング」と名の付くものがあるのかという疑問は、長い間世界中の人々の興味を引き続けています。あたなも、今持っている標準的なモニターは、最近はまっているゲームをプレイするには不向きなのではと感じているかもしれません。あるいは、すでにゲーム好きなあなたはモニターを新調しようと考えていて、はるかに安いゲーミング用ではない通常のモデルも視野に入れているかもしれません。標準的なモニターと区別されてゲーミングモニターとなり得る理由、そしてゲーミング用のモニターを選ぶのに重視すべき点、そして一般的にゲーミングモニターの良い点を説明していきます。
この世に存在するたいていのものと同様に、ゲーミングモニターのコンセプトも相対性にかかっています。つまり、ひとつのモニターがいわゆる通常の標準的なモニターとの比較によってゲーミングモニターとなるわけです。通常モニターはオールラウンドにたいていのタスクを処理することができます。ゲーミングやプロフェッショナルなグラフィック作業も可能なのです。しかし結果は満足できるものではなく、常に何かが物足りなく感じるでしょう。一般使用向け、あるいは「通常」モニターはホームやオフィスでの非特化のタスクに最適で、例えばワープロ、ウェブブラウジング、簡単なビデオストリーミング、データの軽いゲーミングなどにぴったりです。ゲームを本当の意味で楽しみ、最新タイトルでできることをすべて体験したいなら、いくつか重視すべき仕様があります。それがゲーミングモニターを他のモニターと区別する特徴でもあります。
たしかに通常モニターは手頃な価格で購入可能ですが、そのモニターでゲーミングを試してみれば、ティアリング、入力遅延、残像など、ゲーミング体験を台無しにするような問題に次々とぶつかる可能性が高いです。ゲーミングモニターへの投資が、なぜ趣味であるゲームを次のレベルへ持ち上げるということになるのかについて、さらに読み進めてください。
モニターのスペックを読むと応答速度という言葉を目にするでしょう。応答速度はパネルが1ピクセルを切り替えるスピードで、ミリ秒単位(ms)で計測されます。メーカーが実施する試験ではグレーの階調でピクセルが切り替わるスピードを計測します。ゲーミングモニターとしては、この速度が限りなく0に近い「1ms」と表記されているものが望ましいです。もし応答速度に関するスペック表記がないモニターは、ゲーミング仕様ではまったくないということを示しているので購入はお勧めしません。 ゲーミングで応答速度が遅いと多くの不具合を引き起こします。特に顕著に見られるのはアーチファクト、ドットクロール、残像などです。
応答速度に触れたので、次はリフレッシュレートです。これはモニターが1秒間に何回スクリーンを更新できるかを示すもので、単位はヘルツ(Hz)で表されます。
最近のゲーミングでは60Hzが最低条件となってきていますが、将来性を考えると100Hz以上のモニターを選ぶようにするとよいでしょう。 高いリフレッシュレートはFPS(ファーストパーソン・シューティング)のようなハイスピードのゲームや、素早いレスポンスを求められるジャンルのゲームに最適です。また、競い合うタイプのゲームには高いリフレッシュレートが必要不可欠です。リフレッシュレートの遅いモニターは、スピードが遅いだけでなく、ティアリングによって画質が劣化し、これもまた残像の原因になります。特に残像はイメージが画面全体に擦り付けられたように不鮮明になり、不快感があります。これはモニターが単純にゲーミングのハードウェアの要求に追いつかないために発生するものです。BenQのEX2780Qは、ネイティブで144Hzまたはフレームレート(fps)に対応しています。これはあらゆるゲームに対応していますが、240Hzまで対応のゲーミングモニターをお勧めします。
手頃な価格で手に入るオールラウンダーの4Kは魅力的かもしれませんが、それは30Hzのパネルであることの目くらましかもしれません。だとしたら、たとえスクリーンショットがきれいだとしても、ゲーミングでは役に立たないのです。そのことを肝に銘じておいてください。これに関連した話で言えば、FreeSync やG-Syncのような適応型リフレッシュレート技術もあるとよいでしょう。この2つはグラフィックカードやコンソールゲーム機がゲーミングモニターと常に同期された状態を保つので、ティアリングが発生しません。この見苦しいティアリングという不具合は通常モニターで、パネルのネイティブ速度よりも遅かったり速かったりするスピードでゲームを動作させようとすると発生します。画像がまるで2つに破れてしまうように見え、このような不具合は発生してほしくないでしょう。
通常モニターについて1つ言えることは、 善意のある設計だということです。万人のための万能であろうとするので、あらゆる設定できれいに見えるように、たくさんの画像処理を実行します。ゲーミングにとってそれは障害になります。さらに厄介なことに、安価なモデルは設定をオフにできない画像処理機能が搭載されているのです。 画像処理にはスケーラーが動作しないといけないので、処理されるほど遅延を生むということです。そのように生じた遅延は入力遅延や、ゲームのハードウェアから信号が出力されてモニターに映し出されるまでの時差となって表れます。シャープ処理、ノイズ除去、ダイナミックカラー、コントラスト補正、ムービーモード、シアターモードなど、数々の処理機能は動作を遅めるだけです。もちろん、デザイン作業や映画鑑賞には最適ですが、ゲーミングに必要なのは、ゲームのハードウェアが可能な限り正確に動作する、速くて高品質なパネルだけです。
入力遅延がトータルで40msを超える場合、低価格の通常モニターでは普通に起こるレベルですが、ゲームとなるとプレイすることは不可能なレベルです。25ms以下であれば問題はほとんどありませんが、より速いに越したことはありません。そのモニターがゲーミングに向いているかどうかは、ゲームを試してみればすぐにわかるでしょう。不向きなモニターなら、キーやボタンを押して画面上にそのアクションが反映されるまでの遅延にすぐ気付くはずです。そのような事象が起こるとゲーミングは不可能で、安価な通常モニターではよく起こり得ることです。
ゲーミングモニターもオプション処理機能が搭載されているかもしれませんが、必ず専用のゲームモードとPCモードがあります。どちらも処理機能をオフにして遅延を最小化し、ゲーミングのハードウェアが動作する自由を最大化します。そしてそれができるモニターを選ぶようにしましょう。
ベーシックなモニターはビデオ出力が1つだけでオーディオ端子がないものもあります。あるいはDisplayPortか シングルのHDMIの端子が1つだけかもしれません。そのようなモニターは避けましょう。ゲーミングモニターは最低でも最新バージョンのHDMI(例えばHDMI 2.0など)とDisplayPortが1つずつ、そしてUSBの端子を幾つか有していて、コントローラなどの充電が可能です。また、高性能なゲーミングモニターなら高音質の内蔵スピーカーとヘッドホンや外付けのサウンドシステム用の端子を有しています。なぜならば、真のゲーミングモニターはオーディオについても真剣に考慮して設計されているからです。
結論として、ゲーミングモニターはいわゆるビデオゲームをプレイするために特別に設計されたモニターであるということです。高速の応答速度とリフレッシュレートのパネルを採用しています。応答速度とリフレッシュレートの違いについてはお分かりいただけたかと思いますが、これらによって入力遅延が最小限に抑えられ、画像が鮮明に映し出されます。オーディオも使いたい場合に備えて搭載されています。加えてゲーミングモニターは、余計な処理で遅延を発生させることなく、ネイティブレベルで正確な色彩と真のHDRを表示してゲームの美しさを体現する画質を保ちます。メーカーは「ゲーミング」をただ単にモニターに上乗せしているわけではありません。高品質のブランドならばどれも、プレミアムなパネルを採用し、速さと正確さを慎重にテストした上でゲーミングの仕様を適用します。
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