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ページの最終更新日: 2020年5月
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映像クリエイターとしてPR動画や各種メーカーのPVを制作。YouTubeではガジェットから映像機材まで幅広いレビューや、撮影と編集のチュートリアルをコンテンツとして展開している 稲田大介さんにハイブリッドドッキングステーションDP1310とカラーマネジメントモニターSW272Uをお試しいただき、スマートなマルチディスプレイ環境で生産性がどう向上するのかレビューしていただきました。
MacBook M1 Proを使用しての動画編集中、情報確認やサウンドデザインの作業で効率が落ちていました。カラーマネージメントモニターを1台使用していたものの、編集時には動画編集ソフトのタイムラインを大きく表示する必要があり、複数のモニターを使用する環境が求められていました。
まずは、4KカラーマネージメントモニターSW272Uを追加導入し、デュアルディスプレイ環境を整備しました。SW272UはBenQの培ってきたAQColor技術を通じ、出荷時にカラーキャリブレーションや精密な補正を通じ、忠実な画像表現を可能にしています。 さらに、ワイヤレスコントローラー「ホットキーパックG3」を利用して、輝度調整やカラーモード切り替えがワンタッチで行えるようになりました。また、USB Type-Cケーブル一本での充電と映像出力が可能で、編集作業の生産性が向上しました。
しかし、編集作業をしているとマウスや、SSD、左手デバイスなど接続が必要なデバイスが多くあります。今までUSBハブに接続し利用していましたが、パソコン側のUSB Type-Cポートが埋まったり、給電に対応していないハブでは動作が不安定なことが多々ありました。 そこでハイブリッドドッキングステーションBenQ beCreatus DP1310を導入し、デュアルモニター環境にドッキングステーションを組み合わせることで生産性がどう変わるのか試して見ることにしました。
DP1310は、10Gbpsのデータ転送が可能なUSB Type-Aを3ポート、USB Type-Cを1ポート搭載しており、高い拡張性が魅力的。仕事柄、SSDなどの大量の画像データを取り扱うことが多いのですが、前面のポートに挿すだけで迅速な転送が可能となりました。 PCへの給電も高負荷化でPD100Wを発揮し安定した動作が実現するので、モニターへ直接接続するのと比べ、Type-Cケーブル1本で給電・転送も行えるストレスのない作業が出来るように。もちろん、USB Type-C INでは4K60Hzの画面出力が行えるので、モニターの性能も同様に発揮できます。 USBハブより、据え置きができるドッキングステーションの方が、作業の上で安定感があると感じました。そして、高画質拡張・高速充電・高速データ転送の3役を1本のケーブル接続のみでこなせるのは、ポート数が少ないMacBookを使う上での強みとなりますね。
DP1310の他のドッキングステーションと違う特徴の一つは、2つのデバイスの映像出力の切り替えに対応していること(※KVM機能には非対応です)。これで、複数モニターを簡単に分配出来るのは便利です。 例えば、仕事の場面、プライベートでMacBookを使用、会社支給のWindowsノートPCを共用する際、モニターに直接ケーブルを繋ぐ従来の状態では、複数デバイスの切り替えを行うのにモニターの設定画面やケーブルを抜き差しする必要がありました。 そこでDP1310のUSB Type-C INに、MacBookを、HDMI2.1 INにWindowsノートPCを接続することで、同時並行で行うことに時間を要していた2つの違うシステムでの作業をワンタッチで行えるようになりました。
普段、1年間で200本以上動画を制作していますが、生産性向上のためには適度な息抜きや切り替えをすることでリフレッシュすることが重要となってきます。そこでDP1310のデバイス切り替え機能を活用することにしてみました。
HDMI2.1 INにSwitchを接続することで瞬時にゲーム用のモニターに早変わりさせることが出来るデスク環境が実現。特におすすめは、フィットネス系のゲームを楽しむこと。長くデスクに座っていると運動不足になりやすい仕事柄なのでこれは助かりますね。
HDMI IN経由だと最大8K60Hzの高画質での出力に対応しているのでカラーマネージメントモニターにゲームの映像を綺麗に写せるのも良いですね。編集作業との相性も高いですが、ゲームに没入できる環境が作れるので、双方ともハイパフォーマンスで取り組めます。
DP1310はDisplayLink技術に対応、Appleシリコン搭載のMacBookでも3画面拡張を可能にします。使用しているMacBook M1 Proは標準仕様で2画面の出力が可能ですが、1画面のみの制限があるM1やM2のMacBook Airも3画面まで拡張できます。
自分の場合、3画面目は通常カメラ用に使用している外付けモニターを接続してみましたが、しっかりと動かすことができました。意外と映像の確認にこういった小さなモニターやモバイルディスプレイは便利なので、3画面にするメリットを大きく感じました。
ここまで見ると一見複雑なセットアップに見えますが、実際は、シンプルな運用ができるのもDP1310の大きなポイントです。後面のポート類には色分けや、転送速度数などのサインが配置されており間違えずにケーブルを差し込めます。
また、前面のインジケータランプで接続状況が一目でわかる他、押しやすいよう大きく配置されたボタンは映像の切り替えの他、電源のオンオフを兼ねているので分かりやすくかつ機能的な設計になっています。
ご意見いただきありがとうございます