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4Kプロジェクターとその解像度を実現する技術とは

4Kと記載されていても実解像度が違う場合があるって本当?

BenQ
2023/01/17

ホームシアターを構築する際には多くの機材を検討する必要がありますが、まずは構成機材のうち大きな要素の一つであるプロジェクターについて見ていきましょう。映画館のような高画質な映像を再現するには、解像度が4Kのものを用意する必要があります。4Kといっても3840 x 2160(UHD)または4096 x 2160(DCI)ピクセルの2つの解像度の仕様があります。一般に4Kと呼ばれる解像度の場合、フルHD解像度1920 x 1080ピクセルの4倍の4K UHDの3840 x 2160ピクセルを意味することがほとんどで、当社のホーム向け4Kプロジェクターも全て3840 x 2160ピクセルの解像度です。ピクセルとは映像を構成する最小単位の光のドット(粒)で、このピクセル数が多いほど、映像はより精細に描画されます。

また、4Kの画素を表示するためにプロジェクター内部で使用されている部品や技術も重要です。当社のプロジェクターは市場における主要な投写方式の一つであるDLP方式を採用しています。DLP方式はピクセルごとに光を反射する極小のミラー(鏡)で構成されたテキサス・インスツルメンツ社のDMD(デジタルミラーデバイス)を使用しています。現在のDLP方式を採用したホーム向け4KプロジェクターではフルHDの解像度のDMDを使用し2軸にピクセルを移動させ4K UHD解像度を実現するのが主流です。当社の4Kプロジェクターもその技術を採用し、4K解像度を実現しています。また、4Kの画素を表示するためにプロジェクター内部で使用されている部品や技術も重要です。当社のプロジェクターは市場における主要な投写方式の一つであるDLP方式を採用しています。DLP方式はピクセルごとに光を反射する極小のミラー(鏡)で構成されたテキサス・インスツルメンツ社のDMD(デジタルミラーデバイス)を使用しています。現在のDLP方式を採用したホーム向け4KプロジェクターではフルHDの解像度のDMDを使用し2軸にピクセルを移動させ4K UHD解像度を実現するのが主流です。当社の4Kプロジェクターもその技術を採用し、4K解像度を実現しています。

プロジェクターの解像度、部品や技術の他に重要な要素は映像コンテンツと映像出力機器です。本記事執筆時における4K視聴環境として最適なものはUltra HD Blu-ray(UHD Blu-ray)を対応のBlu-rayプレーヤーで再生することです。Blu-rayについては読者の方はよくご存知かもしれませんが、 UHD Blu-rayは登場以来、市場でのシェアを徐々に拡大しています。 4K対応のプロジェクター、 UHD Blu-ray 対応のBlu-rayプレーヤー、 UHD Blu-rayディスクを揃えた環境であれば素晴らしい映像を視聴することができます。次項より4Kプロジェクターを選ぶのに役立つ7つの質問をまとめました。ここからは少し技術的な話題のため、ご不明な技術用語は検索エンジンなどでお調べください。

CTAによる4K UHD解像度の定義

CTA(全米民生技術協会)によると、4K UHD解像度とは横3840、縦2160ピクセル以上で合計800万以上ピクセルで構成されている必要があります。またテレビやプロジェクターなどの映像出力機器が表示できる色の全ての範囲を800万以上の個々のピクセルを独立して駆動させ表示できること、として定義されています。この横3840ピクセル、縦2160ピクセルはフルHD解像度(横1920、縦1080ピクセル)のそれぞれ2倍で、画面全体のピクセル数としてはフルHD解像度の4倍の8,294,400 (約830万)ピクセルです。

解像度
水平×垂直(ピクセル)
ピクセルの合計数
別称
Devices
解像度
2160p
水平×垂直(ピクセル)
3840x2160
ピクセルの合計数
約830万
別称
4K、UHD
Devices
TV、プロジェクター、モニター
解像度
WUXGA
水平×垂直(ピクセル)
1920x1200
ピクセルの合計数
約230万
別称


Devices
プロジェクター、モニター
解像度
1080p
水平×垂直(ピクセル)
1920x1080
ピクセルの合計数
約210万

別称
フル HD、FHD
Devices

TV、プロジェクター、モニター
解像度
720p
水平×垂直(ピクセル)
1280x720
ピクセルの合計数
約92万

別称
HD
Devices

TV、プロジェクター

・XPR技術とは

XPR(Expanded Pixel Resolution)技術とは、DLP方式のプロジェクターにおける4K解像度を実現するためのテキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)社の画素ずらし技術です 。

XPR技術はフルHD解像度のDMDチップの画素を時計回りにずらし、4倍の解像度を生成し4Kを実現します。現在はこちらのフルHDのDMDチップを用いることが一般的ですが、上記画像の上段の2716 x 1528の解像度のDMDチップを用いる場合は、画素を斜めにずらし4K解像度を実現しています。これらはCTAの定義する4Kの要件を満たしており、これをTrue 4K(真の4K)と呼称しています。

・4Kと疑似4K技術の違い

DLPプロジェクターのXPR技術も、他メーカーのプロジェクターの4Kエンハンスメント技術(いわゆる疑似4K)も同じ画素ずらしの技術ですが、それらの技術によって生成される映像は異なります。 前者のXPR技術はDMDチップの画素をずらすことで4K解像度の約830万画素と同じ数の解像度を生み出しています。

・フルHD解像度(1920 x 1080)のDMDチップの場合
1920 x 1080 x 4 = 8,294,400

・ 2716 x 1528解像度のDMDチップの場合
2716 x 1528 x 2 = 8,300,096

後者の4Kエンハンスメント技術の場合、元となるフルHD解像度(1920 x 1080)のパネルをずらして2倍にしているため、結果として4K解像度の半分の解像度までしか実現できません。

・フルHD解像度(1920 x 1080)を4Kエンハンスメント技術で画素ずらしを行った場合 1920 x 1080 = 4,147,200

この理由としては、DLP方式で使われているDMDチップは半導体のため非常に高速な動作が可能であるのに対し、後者は液晶の特性によるもので切替速度に制約があるためです。

*現在では4Kエンハンスメント技術でも約830万画素を実現するモデルも登場してきていますが、上記の約410万画素のモデルもまだ存在しています

・4K HDRを楽しむために必要なものは
・Ultra HD Blu-ray対応のBlu-rayプレイヤー
・4K HDR対応プロジェクター

-映像出力機器の出力が4K/60fpsに設定されていることを確認してください。
また映像出力機器で正しいカラーレンジを設定してください。
(フルレンジ、RGBのリミテッドレンジ、YUVリミテッドレンジ)

・4K映画、または4Kビデオなどのコンテンツ

-Ultra HD Blu-rayの場合、フルHDのディスクがセットになっている場合があります。 4KのBlu-rayディスクを使用してください。

・プレミアムハイスピード(Premium High Speed)の認証を取得したHDMI 2.0b以上のケーブル
4K HDRのコンテンツの再生に必要なHDMIケーブルとは

HDMIケーブル全てがUHD解像度とHDRコンテンツに対応しているわけではありません。 以下の表ではHDMIケーブルのバージョンの違いの概要を記載しています。

種類

HDMIバージョン

特性

備考

種類

Standard


HDMIバージョン

1.2a以前
特性

4K HDR非対応
備考

 
種類

High Speed
HDMIバージョン

1.3~1.4b
特性

4K/30Hzまで対応
備考

 
種類

Premium High Speed
HDMIバージョン

2.0
特性

4K/60Hzまで対応
備考

 
種類

Premium High Speed
HDMIバージョン

2.0a/b
特性

4K/60Hz HDRに対応
備考

推奨
種類

Ultra High Speed
HDMIバージョン

2.1
特性

8K/60Hzまで対応
備考

推奨

・HDCP 2.2とは

一般的にBlu-rayコンテンツは不正コピー防止の為、著作権保護機能により保護されています。 HDCP 2.2は4Kコンテンツ向けの暗号化技術で、4Kコンテンツの再生にはBlu-rayプレイヤー、プロジェクター、HDMIケーブルなどいずれの機器もHDCP 2.2に対応している必要があります。

・Netflixの4Kコンテンツをプロジェクターで再生するには

上記のHDCP 2.2の説明の通り、Netflixの4KコンテンツもHDCP 2.2によって保護されています。そのため4K視聴可能なプランを契約する場合は、使用するAV機器全てがHDCP 2.2に対応しているものを用意する必要があります。更にNetflix等のインターネットを介して4K映像を配信するストリーミングサービスを利用する場合は、少なくとも25Mbps以上の回線速度が推奨されます。個別のストリーミングサービスに関しては、サービス提供元のホームページをご参照ください。

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